粉末豆乳のパワー(わかさ出版発行「夢21」から引用)
女性ホルモン不足は物忘れやボケの重大原因とわかり、
補うには粉末豆乳が一番!!
■物忘れの原因は実は女性ホルモンの不足
中高年、特に50歳前後で更年期を迎えたあたりから、多くの女性が物忘れや記憶力の低下に悩まされるようになります。中には、認知症(ボケ)に悩むケースも決して少なくはありません。
こうした脳の働きの低下には、一般には年をとることに伴う老化の現われの一つと考えられがちです。しかし、実は物忘れやボケには、体内での女性ホルモンの減少が深くかかわっていることがわかっています。
この記事では、女性ホルモンと脳の働きとの関係について解説していくことにしましょう。まず、ホルモンについて簡単に説明します。
ホルモンというのは、全身のさまざまな器官に情報を伝えて、その働きをコントロールする伝達物質のこと。アドレナリンや成長ホルモンなど、これまでに約80種類が確認されています。このホルモンの働きによって、私たちはホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる心身の安定を保っているのです。言葉を換えれば、ホルモンは私たちの日々の健康維持に欠かせない重要な物質といえるでしょう。
こうしたさまざまなホルモンの中で、男女の性差を決定づけているのが、性ホルモンと呼ばれるホルモンです。性ホルモンの働きによって、私たちの体は幼年期・思春期・性熟成期・更年期・老年期と変化しつづけます。
性ホルモンは、大きく男性ホルモンと女性ホルモンに分けられます。
男性には、男性ホルモンだけが、女性には女性ホルモンだけが分泌されていると考えられがちですが、そうではありません。男性の体内でも女性ホルモンが、女性の体内でも男性ホルモンが、わずかですが分泌されています。
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類に分けられます。
このうち、エストロゲンは、豊かな乳房や、つややかな髪など、女性の体の特徴を形作るホルモン。それに対して、プロゲステロンは、妊娠したときに胎児を守るホルモンです。
これらの女性ホルモンは、脳の視床下部や下垂体から放出される性腺刺激ホルモンと呼ばれるホルモンの影響を受けて卵巣で作られます。思春期から分泌が活発になり、20代から30代にかけて分泌値がピークに達します。
30代を過ぎると女性ホルモンの分泌は、しだいに減少していきます。そして多くの場合、50代前後の更年期になると、エストロゲンの分泌が急激に落ち込みます。この時期に多くの女性に体のほてりやのぼせ、それに発汗などの更年期障害が現れるのも、エストロゲンの急減によるものです。
これはいってみれば、脳と体の働きのズレによって起こる出来事といえるでしょう。 エストロゲンの不足を補おうとして、脳は卵巣にエストロゲンを作るよう指示を出します。しかし、年を取って衰えた卵巣は、その指示にこたえることができません。その結果、ホルモンのバランスや自律神経(意思とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)の働きに乱れが生じ、さまざまな不快症状が現れることになるのです。
実は更年期を迎えた女性が悩む物忘れやボケにも、こうした女性ホルモン、特にエストロゲンの不足が深く関係しているわけです。
■脳の神経細胞を増やす女性ホルモン
多くの場合、更年期障害というと、のぼせやほてりなどの身体面の症状に目が向けられます。しかし、実は無気力、イライラなどの精神症状を訴える人たちも決して少なくありません。こうした精神症状も記憶力低下や物忘れと同じように、脳の機能低下によって起こります。 では、エストロゲンはどのようにして脳に働いているのでしょうか。これまでの研究でエストロゲンには、脳の神経細胞を増やしたり、脳の血流を促したりする働きのあることがわかっています。
さらに、最近では、アルツハイマー病と深いかかわりのあることもわかっています。
アルツハイマー病を患っている人の血液を調べたところ、アミロイドP成分と呼ばれる物質が増加し、そのために脳血管にアミロイドたんぱくが沈着することがわかりました。エストロゲンには、このアミロイドP成分を抑える働きがあるのです。実際に、海外で行われた研究では、ホルモン補充療法でエストロゲンを投与すると、それによって、アルツハイマー病の発病率が低下することが確認されているのです。
こうした研究結果からもわかるように、エストロゲンを体内に補えば、更年期からの物忘れやボケを予防したり、改善したりすることもできるでしょう。
■女性ホルモンの驚くべき力
更年期を迎えた女性の中には、ほてりや発汗、骨量の低下、さらに物忘れや記憶力の低下など、いわゆる更年期障害に悩まされる人たちがおおぜいいます。
更年期とはかけ離れている20代、30代の若い世代にも、極端なダイエットなどの影響で、これに似た症状に悩まされている人も少なくありません。
こうした症状が起こる背景には、女性ホルモンの不足が深く関係しています。
体内の女性ホルモン不足を解消するうえで、おすすめしたいのが大豆食品の多食。大豆には、イソフラボンという女性ホルモンによく似た成分が含まれています。大豆をとれば、体内でイソフラボンが女性ホルモンと同じように働いて、女性ホルモン不足を解消することができるのです。
女性ホルモンは、大別するとエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)に分けられますが、女性の健康に面で重要なのがエストロゲン。
最近では、女性ホルモン不足に悩んでいる人が増加していることもあってか、更年期障害の対策として、人工的に合成されたエストロゲンを投与する「ホルモン補充療法」が行われることも少なくありません。しかし、この方法では、かえって体内でエストロゲンの量が過剰になって、乳ガンや子宮ガンを引き起こす危険が高まることが心配されます。
一方、イソフラボンは大豆に含まれる自然の成分なので、多めにとっても副作用の心配はありません。最近では、体内にエストロゲンが必要量に達している場合には、イソフラボンにはむしろエストロゲンの働きを抑える作用のあることもわかっています。
つまりイソフラボンには、人工の女性ホルモンとは反対に、乳ガンや子宮ガンなどを予防する働きがあるわけです。
こうしてみると大豆を摂取することが手軽で効果が大きく、しかも安全面でも優れた女性ホルモン不足対策であることがわかるでしょう。
■豆乳こそNo.1大豆食品
では、大豆の栄養をうまく取り入れるには、どういった食品をとればいいのでしょうか。
大豆食品には、豆腐や納豆・きな粉・みそなどさまざまあります。数多くある大豆食品の中でも、大豆の栄養を効率よくとれる食品としておすすめしたいのが豆乳です。なぜなら、豆乳は消化吸収率が断然いいから。
大豆成分の40%以上を占めるたんぱく質の消化吸収率を例に挙げれば、煮豆65%、きな粉83%、納豆85%、豆腐93%、そして豆乳95%となっているのです。
豆乳は、液状になっているため、手軽にとりやすいのも魅力の一つです。
現在、市販されている豆乳には、さまざまな種類があります。糖分やカルシウムなどを加えた「調整豆乳」や、糖分と果汁を加えた「豆乳飲料」、原材料と水以外は何も加えていない「無調整豆乳」などです。
調整豆乳や豆乳飲料は、飲みやすくなっている反面、栄養を十分にとれません。無調整豆乳は、大豆の栄養をかなりとれるものの、おからとして捨てられる部分があり、大豆の栄養がそのままとれるわけではありません。
■大豆を微粉末にした粉末豆乳が登場
そこで、ぜひ利用していただきたいのが粉末豆乳です。
粉末豆乳というのは、大豆を丸ごと砕き、微粉末にしたもの。つまり粉末豆乳の場合には、本来なら捨てられてしまうおからもとれるのです。
(財)日本食品分析センターによれば、粉末豆乳の栄養のうち、42.2%をたんぱく質が、22.2%を脂質が占めることがわかっています。ミネラル(無機栄養素)では、リン、鉄、カルシウムなどが含まれ、ビタミンではB1やB2、ナイアシンのビタミンB群のほか、ビタミンEも豊富に含まれています。
肝心のイソフラボンについては、粉末豆乳100g中に142.8r含まれています。これは、豆腐や納豆など一般的な大豆食品のイソフラボン含有量と比べても、引けを取らない量といえるでしょう。
しかも、微粉末にしたことで、お湯はもちろん、水にもすぐ溶けるため、簡単にとることができます。豆乳独特の青臭いにおいもほとんどしないため、飲みやすさも抜群です。
微粉末になっているため、いろいろな利用ができることも、粉末豆乳の利点の一つといえるでしょう。
最も手軽な利用法は、そのまま水やお湯に溶かして飲む方法。最近では、一部の病院で栄養補助のために食事に用いられているほどです。ちなみにこの方法で利用する場合は、コップ1杯(200ml)の水やお湯に対して、大さじ1杯(約20g)の豆乳を溶かすようにしてください。
ほかにも、天ぷらやフライの衣に混ぜたり、カレーやシチューに加えたりできるし、コーヒーや紅茶に入れるミルクとして使うこともできます。
必要量という点から見れば、女性ホルモン不足を解消するためには、粉末豆乳を1日大さじ2杯(40〜60g)とればいいでしょう。
自分なりに粉末豆乳を利用して、女性ホルモン不足を解消していただけたらと思います。
■注文先の名前を忘れてしまう
これまでの記事でわかるように、粉末豆乳には物忘れを見事に退ける働きがあります。この記事では、実際に粉末豆乳で物忘れを退けた人を紹介しましょう。
埼玉県に住む主婦、S子さん(67歳)もその一人。S子さんは、60代になったころから物忘れが激しくなりました。ご主人が建設関係の仕事を営んでおり、S子さんが仕事の依頼の電話を受けとることも多いのですが、相手の名前などを忘れることもあったそうです。
S子さんは、趣味と記憶力の強化を兼ねて、カラオケ教室に通いはじめます。ところが3年前のこと、あろうことか、そのカラオケの練習中に大好きな歌の歌詞が頭に浮かばなくなってしまったといいます。
「香西かおりさんの曲が好きで、車内でカラオケのテープをかけて練習をしているのですが、あるとき、歌詞がスッと出てこなくなってしまったのです。物忘れを改善するために始めたカラオケなのにと思うと、とても情けない気持ちになりました」
そんなS子さんがカラオケ仲間の一人から教えられたのが粉末豆乳でした。
「豆乳に含まれる成分は、物忘れを防ぐにに役立つと聞かされたのです。また、豆乳には、高い総コレステロール値などを下げる成分も豊富です。私は総コレステロール値も230r(基準値は140〜219r)とかなり高めだったため、飲んでみることにしました」
■カラオケがまた楽しくなった
そうしてS子さんは毎朝、粉末豆乳を利用しだしました。大さじ一杯半の粉末豆乳をお湯や水で溶かし、そこにレモンのしぼり汁やハチミツを加えて楽しむようにしたのです。すると、利用しはじめて3ヶ月ほどしてその効果が現れたといいます。
「以前、歌詞が浮かばず、つかえていた歌を、全くつかえることなしにスムーズに歌えたのです。仕事でも、物忘れしないようメモを取るようにしていたのですが、そのメモなしでも仕事に支障をきたすことがなくなっていました」
さらに、粉末豆乳の利用を始めてからは、体調もずっとよくなり、総コレステロール値も200r以下に低下していたそうです。
「物忘れがなくなったばかりか、コレステロールまで減り、飛び上がって喜びたいほどでした。これからも粉末豆乳を利用しつづけたいと思っています。」
記憶力が高まって自信を持ったS子さんは、近いうちに地域のカラオケ大会に出場したいと話してくれました。
■初めは高血圧改善に粉末豆乳を利用
埼玉県に住む主婦、Y子さん(64歳)も、粉末豆乳で物忘れを改善した一人です。Y子さんが粉末豆乳を利用しだしたきっかけは、50歳になったころから悩まされていた高血圧でした。
「最大血圧が180_で最小血圧が100_(基準値は最大血圧が130_未満、最小血圧が85_未満)でした。それまで毎年、健康診断を受けていましたが、問題なかっただけに大変なショックでしたね」
Y子さんはそう話します。50歳前後というと、多くの女性が更年期に差しかかります。Y子さんは、もしかしたら、更年期に起こる体調の変化が関係しているのかもしれないと思ったそうです。
幸いY子さんは、その時点では血圧が高いこと以外、特にほかに病気になっていませんでした。しかし、このまま放置しておけば、動脈硬化(動脈の老化)など、さらにやっかいな病気が起こるかもしれないと思ったそうです。
そこで何とか血圧を抑えようと、Y子さんは、改善のための方法を考えはじめます。
そんなとき、ある雑誌の記事を読んで知ったのが、粉末豆乳だったそうです。
■粉末豆乳を料理に利用
Y子さんは、早速商品を手に入れ、毎朝、小さじ4杯ずつ粉末豆乳をとりました。朝食のみそ汁に小さじ2杯、牛乳にもやはり、小さじ2杯の粉末豆乳を加えたのです。ハンバーグや天ぷらなど、家族とともにとる夕食の料理にも、粉末豆乳を用いるようになったといいます。
そして、3ヶ月ほどたったころ、Y子さんの血圧は下がりだしました。病院を訪ねて再び、血圧を測ると最大血圧が85_にまで低下していたのです。
さらに、Y子さんは粉末豆乳を利用しはじめてから、物忘れが減ったことを実感したそうです。
「以前は、人の名前の漢字の書き方や、物の置き場所を忘れることがよくありました。しかし、粉末豆乳を飲みはじめてからは、そうしたことが減り、集中力もついたような気がします」
Y子さんにとって、粉末豆乳は、心身の若さを保ちつづける特効薬になっているのかもしれません。
「これからもずっと粉末豆乳を使いつづけたい」
Y子さんは、そう話してくれました。