全国茶産地で使われている遮光ネットの種類について、編み方の違いによる利点と欠点。

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■全国茶産地で使われている遮光ネットの種類について

日本及び世界で使われているネットにコモ編み、ラッセル織りがもっとも多く使われています。お茶の使用に向いているか否かは別にして、今まで 市場にこの種のネットしか流通していなかったためです。作物に直に被せるという想定をしていないために、直に被せるのはお茶ぐらいなもので、柔らかい新芽に直に被せて芽が焦げる;風で芽がこすれる;黒いネットの熱の吸収により蒸れが生じ生育が妨げられる等、多くの欠点が見られます。

編み方の違いによる利点と欠点

(1)、コモ編みネット
コモ編みネットは薄いフイルムを束ね平行に目合いを詰め、織ったもの、太陽光がフイルムを通して、透けて見えるように濃淡の調整で遮光したもの(隠蔽方式)。 地球の緯度差により、日本の南の地方は 太陽が高い位置にあり、光線が強く、コモ編み遮光ネットは光を弱めるのを目的として、使われています。
利  点 薄く軽いため作業性は良いのと、黄色、グレー色等と色付きネットが出来ます 。
欠  点 85%以上濃くすると焦げるのと風が抜けにくく こすれによる芽の傷みが目立ちます、長く被せると垂れ葉になり、葉の先が丸くなります。
使用目的 被せ煎茶の色付け茶として、一芯三葉〜三,五葉から5日〜1週間の短期間被せで、茶の色を濃くするのを目的とします、75%、80%は適当といえましょう。

(2)、ラッセル編み
ラッセル編みとは 厚く濃い黒色のフイルムを細くカットし ジグザグに織ったもの。フイルムの目合いの隙間から光を取り入れ 黒のフイルムとの間隔で遮光を調整したものです(明暗方式)。
利  点 光と風を通す隙間があるためバタつかず 隙間から光が成長を促し、長く被せて使用するのを目的とします。
欠  点 重いのと黒のフイルムは熱(輻射熱)を吸収しやすく焦げるのと長く被せるため熱が成長の妨げになり 芽先が丸く、茎間が短い 古くなると紫外線劣化で遮光率が落ち茶の色の染まりが悪くなります。
使用目的 茶の色が濃くなり被せ香りがつけられます一芯一,五葉〜二葉から15日〜20日を目安とし、80%〜85%が適しています。被せ香煎茶、直被せ碾茶と一般的な遮光ネットとして関西以北に多く使われています。

上記(1)、(2)は 遮光率を高めることにより、擦れ葉、蒸れ葉、焦げ葉は製品にすると蒸れ香に変わり;また長く被せるとたけ芽香となり;葉が丸くなるのは養分(窒素)が十分吸収できず、渋みの味となり、直被せの最大の欠点となりましょう。
以上の説明は 自社の研究と実験に基づき 取りまとめた結果です、ご参考としてください。

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